API 一覧
Scene 名前空間¶
定数¶
enum class ScaleMode
¶
ウィンドウを手動でリサイズしたときのシーンのサイズの扱いです。ウィンドウをリサイズする関数で WindowResizeOption::UseDefaultScaleMode
が指定されたときにも参照されます。
ScaleMode::ResizeFill
¶
ウィンドウのクライアント領域のサイズに合わせてシーンをリサイズします。
ScaleMode::AspectFit
¶
シーンのサイズはそのままで、アスペクト比を維持して拡大縮小してクライアント領域にフィットさせ描画します。
constexpr Size Scene::DefaultSceneSize = Window::DefaultClientSize;
¶
シーンの幅と高さ(ピクセル)のデフォルト値です。
constexpr ScaleMode Scene::DefaultScaleMode = ScaleMode::AspectFit;
¶
ウィンドウを手動でリサイズしたときのシーンのサイズの扱いのデフォルト値です。
constexpr TextureFilter Scene::DefaultFilter = TextureFilter::Linear;
¶
ウィンドウのクライアント領域がシーンのサイズと異なる場合、シーンを拡大縮小描画するために使うテクスチャフィルタのデフォルト値です。
constexpr ColorF Scene::DefaultBackgroundColor = Palette::DefaultBackground;
¶
シーンの背景色のデフォルト色です。
constexpr ColorF Scene::DefaultLetterBoxColor = Palette::DefaultLetterbox;
¶
ウィンドウのクライアント領域がシーンよりも大きい場合に余白となるスペース「レターボックス」のデフォルト色です。
constexpr double Scene::DefaultMaxDeltaTime = 0.1;
¶
Scene::DeltaTime()
が返す最大の時間(秒)のデフォルト値です。
関数¶
void Scene::Resize(const s3d::Size& size);
¶
void Scene::Resize(int32 width, int32 height);
¶
- size: 新しいシーンの幅と高さ
- width, height: 新しいシーンの幅と高さ
シーンの幅と高さを変更します。デフォルト値は Scene::DefaultSceneSize
です。両方またはどちらかの値を 0 以下にしたり 8192 より大きくすることはできません。
Size Scene::Size();
¶
- 戻り値: シーンの幅と高さ(ピクセル)
シーンの幅と高さ(ピクセル)の現在の設定を返します。
int32 Scene::Width();
¶
- 戻り値: シーンの幅(ピクセル)
シーンの幅(ピクセル)の現在の設定を返します。
int32 Scene::Height();
¶
- 戻り値: シーンの高さ(ピクセル)
シーンの高さ(ピクセル)の現在の設定を返します。
Point Scene::Center();
¶
- 戻り値: シーンの中心座標
シーンの中心の座標を Point
型で返します。シーンのサイズが (333, 444) の場合、(116, 222) を返します。
Vec2 Scene::CenterF();
¶
- 戻り値: シーンの中心座標
シーンの中心の座標を Vec2
型で返します。シーンのサイズが (333, 444) の場合、(116.5, 222) を返します。
Rect Scene::Rect();
¶
- 戻り値: シーンの
Rect
左上が (0, 0) で現在のシーンと同じ大きさの Rect
を返します。
void Scene::SetScaleMode(ScaleMode scaleMode);
¶
- scaleMode: ウィンドウを手動でリサイズしたときのシーンのサイズの扱い
ウィンドウを手動でリサイズしたときのシーンのサイズの扱いを設定します。デフォルトは ScaleMode::AspectFit
です。
ScaleMode Scene::GetScaleMode();
¶
- 戻り値: ウィンドウを手動でリサイズしたときのシーンのサイズの扱い
ウィンドウを手動でリサイズしたときのシーンのサイズの扱いの現在の設定を返します。
void Scene::SetTextureFilter(TextureFilter textureFilter);
¶
- textureFilter: シーンを拡大縮小描画する際に使うテクスチャフィルタ
ウィンドウのクライアント領域がシーンのサイズと異なる場合にシーンを拡大縮小描画するために使うテクスチャフィルタを設定します。デフォルトは Scene::DefaultFilter
です。ドット絵感を維持したい場合などには TextureFilter::Nearest
を設定します。
TextureFilter Scene::GetTextureFilter();
¶
- 戻り値: シーンを拡大縮小描画する際に使うテクスチャフィルタ
ウィンドウのクライアント領域がシーンのサイズと異なる場合にシーンを拡大縮小描画するために使うテクスチャフィルタの現在の設定を返します。Scene::SetTextureFilter()
で変更できます。
void Scene::SetBackground(const ColorF& color);
¶
- color: シーンの背景色
シーンの背景色を設定します。色のアルファ成分は無視されます。デフォルトは Scene::DefaultBackgroundColor
です。
void Scene::SetLetterbox(const ColorF& color);
¶
- color: レターボックスの色
ウィンドウのクライアント領域がシーンよりも大きい場合に余白となるスペース「レターボックス」の色を設定します。色のアルファ成分は無視されます。デフォルトは Scene::DefaultLetterBoxColor
です。
void Scene::SetMaxDeltaTime(double timeSec);
¶
- timeSec: 最大の時間(秒)
Scene::DeltaTime()
が返す最大の時間(秒)を設定します。デフォルトは Scene::DefaultMaxDeltaTime
です。Scene::DeltaTime()
が大きな値を返して物理演算などの経過時間処理に負荷がかかるのを防ぐ役割があります。
double Scene::GetMaxDeltaTime();
¶
- 戻り値:
Scene::DeltaTime()
が返す最大の時間(秒)
Scene::DeltaTime()
が返す最大の時間(秒)の現在の設定を返します。Scene::SetMaxDeltaTime()
で変更できます。
double Scene::DeltaTime();
¶
- 戻り値: 前回のフレームからの経過時間(秒)と
Scene::SetMaxDeltaTime()
の小さいほうの値
前回の System::Update()
からの経過時間(秒)を返します。この値をもとにアニメーションやイベントの処理などを行うことで、フレームレートが上下しても対応できます。System::Update()
によって値が更新されます。
double Scene::Time();
¶
- 戻り値: アプリケーションが起動してからの経過時間(秒)
アプリケーションが起動してからの経過時間(秒)を返します。System::Update()
によって値が更新されます。
int32 Scene::FrameCount();
¶
- 戻り値:
System::Update()
が呼ばれた回数
System::Update()
が呼ばれた回数(= フレームカウント)を返します。ユーザの環境によってフレームレートが変わるため、この値をアニメーション等の制御に使ってはいけません。
Vec2 Scene::ClientToScene(const Vec2& pos);
¶
- pos: ウィンドウのクライアント領域上の座標
- 戻り値: シーン上の座標
ウィンドウのクライアント領域上の座標をシーン上の座標に変換します。シーンの範囲外の座標になることもあります。
System 名前空間¶
関数¶
bool System::Update();
¶
- 戻り値: プログラムの続行の可否
描画や入力情報など、フレームを更新します。フレームレートを調整する働きもあります。アプリケーション終了トリガーが発生するか、内部で回復不能なエラーが発生した場合に false
を返します。この関数が false
を返したらプログラムを終了させるべきです。
void System::Exit();
¶
プログラムを終了するために、この直後の System::Update()
が false
を返すように設定します。この関数自体が終了処理を行うわけではないので、この関数の呼び出しは必須ではありません。
void System::SetTerminationTriggers(uint32 userActionFlags);
¶
- userActionFlags: アプリケーション終了トリガーに設定するユーザアクションのフラグ
アプリケーション終了トリガーに設定するユーザアクションを設定します。フラグには UserAction
の値の組み合わせを使います。
uint32 System::GetTerminationTriggers();
¶
- 戻り値: アプリケーション終了トリガーに設定したユーザアクションのフラグ
アプリケーション終了トリガーに設定したユーザアクションのフラグの現在の設定を返します。フラグには UserAction
の値の組み合わせが使われています。
uint32 System::GetUserActions();
¶
- 戻り値: 前のフレームで発生したユーザアクションのフラグ
前回のフレームで発生したユーザアクションのフラグを返します。フラグには UserAction
の値の組み合わせが使われています。
void System::Sleep(int32 milliseconds);
¶
void System::Sleep(const Duration& duration);
¶
- milliseconds: スリープする時間(ミリ秒)
- duration: スリープする時間
現在のスレッドの実行を指定した時間だけ停止します。
bool System::LaunchBrowser(const FilePath& url);
¶
- url: オープンする URL
- 戻り値: オープンの成功の可否
指定した URL をデフォルトの Web ブラウザでオープンします。
Array<Monitor> System::EnumerateActiveMonitors()
¶
- 戻り値: 使用可能なモニターの一覧
使用可能なモニターの一覧を返します。
size_t System::GetCurrentMonitorIndex()
¶
- 戻り値: ウィンドウが配置されているモニターのインデックス
ウィンドウが配置されているモニターのインデックスを取得します。System::EnumerateActiveMonitors()
の戻り値に対して使えます。
Array<GamepadInfo> System::EnumerateGamepads();
¶
- 戻り値: 使用可能なゲームパッドの一覧
使用可能なゲームパッドの一覧を返します。
Array<WebcamInfo> System::EnumerateWebcams();
¶
- 戻り値: 使用可能な Web カメラの一覧
使用可能な Web カメラの一覧を返します。
Window 名前空間¶
定数¶
constexpr Size Window::DefaultClientSize = Size(800, 600);
¶
ウィンドウのクライアント領域の幅と高さ(ピクセル)のデフォルト値です。
関数¶
void Window::SetTitle(const String& title);
¶
template <class... Args> void Window::SetTitle(const Args&... args);
¶
- title: 新しいタイトル
- args: 新しいタイトル
ウィンドウのタイトルを変更します。改行は無視され、すでに同じタイトルの場合は何もしません。ウィンドウタイトルの変更はシステムに負荷がかかる場合があります。
const String& Window::GetTitle();
¶
- 戻り値: 現在のウィンドウタイトル
現在のウィンドウタイトルを返します。
WindowState Window::GetState();
¶
- 戻り値: 現在のウィンドウステート
現在のウィンドウステートを返します。
void Window::SetStyle(WindowStyle style);
¶
- style: ウィンドウスタイルを変更します。すでに同じタイトルの場合は何もしません。
ウィンドウスタイルを変更します。
WindowStyle Window::GetStyle();
¶
- 戻り値: 現在のウィンドウスタイル
現在のウィンドウスタイルを返します。
Size Window::ClientSize();
¶
- 戻り値: ウィンドウのクライアント領域の幅と高さ(ピクセル)
現在のウィンドウのクライアント領域の幅と高さ(ピクセル)を返します。
Point Window::ClientCenter();
¶
- 戻り値: ウィンドウのクライアント領域の中心座標
現在のウィンドウのクライアント領域における中心座標(ピクセル)を返します。
int32 Window::ClientWidth();
¶
- 戻り値: ウィンドウのクライアント領域の幅(ピクセル)
現在のウィンドウのクライアント領域の幅(ピクセル)を返します。
int32 Window::ClientHeight();
¶
- 戻り値: ウィンドウのクライアント領域の高さ(ピクセル)
現在のウィンドウのクライアント領域の高さ(ピクセル)を返します。
void Window::SetPos(const Point& pos);
¶
void Window::SetPos(int32 x, int32 y);
¶
- pos: ウィンドウの左上の位置(スクリーン座標)
- x, y: ウィンドウの左上の位置(スクリーン座標)
ウィンドウを指定した座標に移動させます。
void Window::Centering();
¶
ウィンドウをスクリーンの中心に移動させます。
bool Window::Resize(const Size& size, WindowResizeOption option = WindowResizeOption::ResizeSceneSize, bool centering = true);
¶
bool Window::Resize(int32 width, int32 height, WindowResizeOption option = WindowResizeOption::ResizeSceneSize, bool centering = true);
¶
- size: ウィンドウのクライアント領域の新しいサイズ(ピクセル)
- width, height: ウィンドウのクライアント領域の新しいサイズ(ピクセル)
- option: シーンの解像度を追従させるかを決めるオプション
- centering: サイズ変更後にウィンドウをスクリーンの中心に移動させるかのフラグ
- 戻り値: サイズの変更に成功した場合
true
, それ以外の場合false
ウィンドウのクライアント領域のサイズを変更します。WindowResizeOption::ResizeSceneSize
が指定されている場合、シーンのサイズも合わせて変更されます。
void Window::Maximize();
¶
ウィンドウを最大化します。
void Window::Restore();
¶
最大・最小化されたウィンドウを元のサイズに戻します。
void Window::Minimize();
¶
ウィンドウを最小化します。
bool Window::SetFullscreen(bool fullscreen, const Optional<Size>& fullscreenResolution = unspecified, WindowResizeOption option = WindowResizeOption::ResizeSceneSize);
¶
- fullscreen: フルスクリーンモードにする場合
false
, ウィンドウモードにする場合false
- fullscreenResolution: フルスクリーンの解像度
- option: シーンの解像度を追従させるかを決めるオプション
- 戻り値: フルスクリーンモードの変更に成功した場合
true
, それ以外の場合false
フルスクリーンモードの設定をします。fullscreenResolution
には unspecified
か Graphics::GetFullscreenResolutions()
に含まれる値を使います。フルスクリーンモードにする際、fullscreenResolution
に unspecified
を指定すると、ディスプレイの解像度(スケーリング適用後)のサイズでフルスクリーンモードに入ります。unspecified
は切り替えが早く堅牢です。