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6. 簡易的な出力

プログラム内でテキストや数値を簡易表示する方法を学びます。簡易表示では、フォントや位置、色を指定できませんが、最小限のコードで文字列や数値を画面に表示できます。

6.1 文字列や数値を簡易表示する

  • Print に対して、文字列や数値を << 演算子で渡すと、画面の左上に簡易表示されます
  • Siv3D のプログラムで文字列を扱うときは、ダブルクォーテーションの前に U を付けます
    • 文字列を Unicode(UTF-32)文字列として扱うための記法です

# include <Siv3D.hpp>

void Main()
{
	Print << U"C++";

	Print << U"Hello, " << U"Siv3D"; // 複数に分けても OK

	Print << 123;

	Print << 4.567;

	while (System::Update())
	{

	}
}

6.2 簡易表示をたくさん行う

  • 簡易出力したものは画面に残り続けます
  • 画面に収まらなくなった場合、古いものから順に消えていきます

# include <Siv3D.hpp>

void Main()
{
	int32 count = 0;

	while (System::Update())
	{
		Print << count;

		++count;
	}
}

6.3 簡易表示を消去する

  • 画面の簡易表示をすべて消去するには、ClearPrint() を使います
  • メインループの先頭で常に ClearPrint() すると、現在のフレーム内で出力した内容だけを画面に表示することができます。

# include <Siv3D.hpp>

void Main()
{
	int32 count = 0;

	while (System::Update())
	{
		// 古い出力(以前のフレームの出力)を消去する
		ClearPrint();

		Print << count;

		++count;
	}
}

振り返りチェックリスト

  • Print<< で値を送って、画面に文字列や数値を簡易表示することを学んだ
  • 文字列を扱うときは、ダブルクォーテーションの前に U を付けることを学んだ
  • Print で簡易表示した出力は画面に残り続けることを学んだ
  • ClearPrint() で簡易表示を消去することを学んだ